#AD 創造する無意識無意識からやって来る芸術創作の衝動というものが、いかに強く、また気まぐれで、しかも一方的な有無を言わさぬものであるかということなのです。偉大な芸術家の創作衝動がいかに強く、当人の人間性の一切を引っさらい、健康や人間としてのごく普通の幸福を奪い取ってまで も、その作品に奉仕させるものであるかは、これまで多くの伝記作者が証明してきたところではなかっただでしょうか。 芸術家の心の中にあっていまだ生まれ出てない作品は、一つ の自然のカであって、暴君的な腕力を振るうか、自然が目的を貫くときのあの微妙な狡知(こうち)を働かせるかして、創造の担い手である人間の個人的安危や禍福にはおかまいなしにおの れを貫こうとするるのです。創造的なるものは人間の中に、大地に太木が生えるように生きて 育つのであって、貧欲に養分を吸い取ります。だから私達は、創造的形成のプロセスを心に植え付けられた一つの生き物であるとみなしていっこうに差し支えありません。 分析心理学はこれを自律的コンプレクスと呼んでいます。 創造する無意識 つづき #AD ユングとシェイクスピア ハムレットという人物をもって、シェイクスピアは初めて新しい言葉をもった完全な人物を舞台に登場させた。 シェイクスピア劇のすべての登場人物の中で最も似ているのは、誰にでも愛されるハ ムレットと、すべての人に忌み嫌われるイヤゴーだ。 劇は、巧みな筋だてで我々の良心をとらえ、我々のごまかしを癒す。おそらく、それで、ハムレットは人びとに、正直になれ、意識化せよと永遠に呼びかけているのであろう。魂にとって元型は「身体にとっての本能」のようなものである。元型は神話のなかに見られる。劇は元型に人間の顔を与え、元型的な出来事に形式と構造を与える。 「マクべス」と「オセロー」では、単純な頭の主人公たちが、悲劇に突進してゆくが、「ハムレット」の構造は、ハムレット自身のように「人生か夢のように」散漫だ。 「われわれ人間は夢と同じもので織りなされている。」 ユングは、芸術家は創作していくなかで、神話の胎内でのたうちまわるうちに、神秘のなかに巻きこまれてしまうと考えた。芸術家は物語を作るさい、夢の状態にあるのを、意識的に組み立てられた言葉へと移しかえるが、言葉でつかまえようとしても、言葉は幻視の世界とはけっして厳密には一致しない。ユングは「偉大な芸術作品は夢のようなものだ。だが、夢はどんなに明白に見えても、説明されないし、つねに曖昧だ」と書いた。 ユングとシェイクスピア つづき
青空文庫 日本語 ロミオとジュリエット 作業中 オセロー、ハムレット 、ベニスの商人、マクベス 、真夏の夜の夢、リヤ王 #AD Hamlet Macbeth King Henry VIII Top シェイクスピア劇の名台詞 各台詞の冒頭で有名な一節を読み、次に場面、情況を理解し、改めて台詞全体を味読する。(「BOOK」データベースより) シェイクスピアの戯曲は独自の諸規則に従っている。統語法を中心に、戯曲から例をひきつつ、シェイクスピアの戯曲をより深く味わうための英語知識をまとめる。 (「MARC」データベースより) Shakespeare Lexicon and Quotation Dictionary, Vol.IIVolume 1 of massive work by a leading Shakespeare scholar and lexicographer, a standard in the field, provides full definitions, locations, and shades of meaning in every word in Shakespeare's plays and poems. The two volumes contain more than 50,000 exac(Book description) シェイクスピアの驚異の成功物語 少年時代に見たであろう道徳劇と自作との連関は? ロンドンという都会に出て役者になった理由は? 息子ハムネットの死と『ハムレット』の関係は? 魔女への関心が強いジェイムズ一世に『マクベス』を見せることの意味は?……最新の研究成果をもとに、「シェイクスピアは、どのようにしてシェイクスピアとなったのか?」という謎に迫る。 (「BOOK」データベースより) 古典的シェイクスピア論叢―ベン・ジョンソンからカーライルまで 300年前、この偉大な劇作家=詩人と同時代人であったベン・ジョンソンから19世紀末のカーライルまで、14人の文学的巨人たちの筆による、名のみ高く、簡単には入手しにくいシェイクスピア論のエッセンス18編を集成する。主峰シェイクスピアをとりまくイギリスを中心とした文学の峰々が、時を超え、くっきりとその貌を明らかにする。 (「BOOK」データベースより) Quick word reference Old English thou thee thy/thine thine art hath hast doth dost goest shalt wilt nought Modern English you you(目的格) your yours are has have does do go shall will nothing
ウイリアム・シェイクスピアの謎 - マーク・トウェインから 歴史上の人物がこの世を去る時、その人生の歩みは世間一般に良く知れ渡っている。しかし、これには例外が存在する。たった一件だけだが、偉人中の偉人で世の中に一般に幅広く尊敬された人物であるシェイクスピアだ。 彼は生存中は無名で、死後約2~3世代後になってようやくその名が有名になり始めている。彼の劇は当初から多大な評価を受けているのに。だが、彼は自分の偉大な創作とその評価を知らずにこの世を去っている。1 シェイクスピアがストラッドフォード(生まれ故郷)で1616年この世を去った時、何の騒ぎも一切起きなかった。英国でごく普通の劇場役者が死去したときと同じ反響しかなっかたのである。ロンドンから葬儀に来訪した者は一人としていなかった。 弔意の詩一つも歌われず、雄弁な賛辞もなく、国民の涙も流されず、まったくの沈黙だったのである。これは当時の彼より有名でないベン・ジョンソン、フランシス・ベイコン、スペンサー、リーハイや他の著名人が亡くなった時起きた騒ぎに比べて、極端に対象的である。 彼がこの世を去ってから、60年後のストラッドフォードの住民には彼について思い出すことや、彼の人生について知る人もいない状態であった。2 シェイクスピア 2 ページに続く。